「診られる力を育てる」プロジェクトを開始します!

 北海道家庭医療学センターでは「診られる力を育てる」プロジェクトをスタートいたします。
 医療は医師や看護師などの医療職が患者さんに提供するサービスですが、健康づくりは患者さん自らが積極的に関わることでより良い結果が出ます。つらい症状に対する不安感や心配ごとを医療職に伝え、気になる検査や望む治療などの期待を知らせることは、本当の意味での「患者中心の医療」を実現するのに大きな意味を持つと言えましょう。
 このプロジェクトでは、医療職からの一方通行になりがちだった医療の場でのコミュニケーションをもっと患者さんが主体となる場に変えることを目指して、現在、そして将来の患者予備軍でもあるこども達に「診られる」ための力を身につけてもらう場を創出していきます。そうしたこども達の思いは更に私たち医療職に気づきを与え、30年、40年後の医療の場を変えていく原動力になるかもしれません。
 息の長い仕事になります。多くの皆様のサポートを頂ければ幸いです。

  北海道家庭医療学センター 理事長 草場鉄周  指導医(草場先生)

診られる力を育てる学習指導の作成に当たって
 この授業を学校教育に位置付けて実践を積み上げていくには、学年発達段階や学校のカリキュラム等への配慮、そして地域の医療機関への受診環境も併せて考えていかなければなりません。その意味では、この授業に取り組もうとする学校や先生方は、日々向き合う子どもが理解しやすく行動しやすいよう提案した内容をベースに、自由闊達に授業に生かし大いにチャレンジしていただきたいと願っております。
 授業計画は、学校の道徳の時間、特別活動の安全・健康指導、保健体育、そして総合的学習の時間など、学校の裁量次第でどこから切り込んでも実現可能であると考えております。もしかして、医師や看護師をゲストスピーカーとして、一緒に授業を創ることもあるかもしれません。
 私たちは手始めに、NPO法人COMLが作成したテキスト「いのちとからだの10か条」を足掛かりにして、プログラムの開発を始めました。これからは、じっくり時間と手間をかけながら、「診られる力」をいかに育てていくのかを考え、プログラム化を進めてまいります。そのためにも、この問題に関心を持つ多くの医療・教育・福祉関係者の叡智を集め、実践検証を重ねながら、子どもたちの健やかな人間的な成長をはかっていきたいと考えております。
 もし子どもが病を患ったときには、それを治すためのパートナーとして医療関係者が信頼関係を構築しながら、そばにいて励まし勇気づけ治療していくことで、病にポジティブに立ち向かう子どもを育てていきます。
 このプロジェクトを通して教育関係者を中心に学習指導の作成に当たり、広く関係者の意見をお聞かせください。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)の小冊子「いのちとからだの10か条」を活用した指導案は、
こちらからダウンロードできます。
  『いのちとからだの10か条指導案』

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