Up To Date What’s New in Family Medicine ~Journal Clubより~

20111116

組織学習委員会 委員長の山田康介(更別村国民健康保険診療所)です。


このHPのもう一つのブログ、Journal Clubはこの組織学習委員会が仕掛けています。
この度、このJounral Clubの中で私たち医師が日常の診療で生じる疑問を解決したり、学ぶために利用しているUp To Dateの「What’s New in Family Medicine」を参加メンバー全員で和訳、共有しました!

著作権の問題でここに全文を紹介することはできませんが、家庭医療で取り扱う分野についての新しいエビデンス満載です!
例えば・・・
私山田が担当した「スクリーニング」の項。

卵巣癌の平均的なリスクを抱える女性を対象にしたCA125と経膣エコーを組み合わせたスクリーニングは卵巣癌による死亡を減少させることはない上、幾分の有害事象が認められることが、のアメリカにおける前立腺癌、肺がん、大腸癌、卵巣癌のスクリーニングに関するRCT(PLCO)の卵巣癌部門により明らかにされた。4~6年のスクリーニング期間、13年間のフォローアップの期間、スクリーニングを受けた女性では通常のケアを受けた女性よりもより多くの卵巣癌の診断を受けた(5.7 versus 4.7 per 10,000 person years)が、癌の進行度や癌による死亡率、粗死亡率において有意な差は認められなかった。擬陽性で手術を受けた女性の15%が少なくとも1つの重大な合併症を経験した。この研究は平均的なリスクの女性に対して卵巣癌のスクリーニングは行うべきではないというこれまでの知見をより強めることになる。

AHA/ASA、その他の複数の専門家のグループによる脳卒中予防と頭蓋外頸動脈疾患のマネジメントに関するガイドラインが出版された。無症候の頚動脈狭窄をスクリーニングすることは推奨されず、過去、選別された無症候の男性に対する内膜剥離術の有用性を示したRCTはもはや臨床に適用することはできないことが、ガイドラインに明記されている。

6つの診療所に分かれて勤務している私たちですが、TV会議を利用して、こういった形で学びを共有しながら前進しています!

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