家庭医と患者、そしてその家族



草場鉄周
(北海道家庭医療学センター 理事長)
 家庭医は患者と長年の人間関係を築いていることが多く、患者の価値観や人生観、そして家族の状況なども広く把握しています。そのため、こうした病気になった理由や、病気が患者にどういう意味を持つのかということも考えます。こうした患者の思いに対する理解と前述した医師としての専門的判断に基づいて、患者と共に今後の治療を検討し決断していくことになります。時には、患者の家族のような気持ちになることもあるかもしれません。家庭医は、そうした気持ちも自覚しながら、「この人の役に立ちたい」と自然に思えるある意味人間臭い医者でもあります。  

 また、診療は医師と患者の1対1で完結することはなく、生活習慣病の指導や在宅医療では家族との関わりが重要となり、患者を取り巻く家族を視野に入れた診療が欠かせません。そして、病気や障害を抱えながら地域で暮らす人のサポートに欠かせない介護保険サービスや福祉制度を上手に活用する上で、ケアマネージャー・地域の保健師など多くの医療福祉関係者と協働することも求められます。  
 まとめると、地域住民が日常の様々な健康問題を気軽にまず相談できる、最も身近で信頼できる医師が家庭医であります。

地域への広がり




  家庭医は地域の保健・福祉にも積極的に関わり、地域の健康増進にも関わっていきます。小さな村にただ一つの診療所であれば、村民の健康問題を村の保健福祉担当者と共に探り、協力して村の行政を動かしていくこともあります。都市部であれば、地域の医療保険福祉関係者とのネットワークを構築し、様々な健康問題に対してアプローチすることもあります。

 この考え方の背景には、健康問題は個人の生活習慣や遺伝のみならず、地域のコミュニティ・文化の影響も大きく受けるという事実があります。例えば、職場でほとんどの従業員が喫煙する環境で、一人禁煙を貫くことの難しさを考えれば、容易に想像できるでしょう。診療所で一人の喫煙者に熱心に禁煙を推奨するよりも、職場を分煙とするよう経営者にアプローチする方が有効かもしれません。これと同様に、地域住民の考え方や生活習慣、慣習、行政制度など様々な社会システムに家庭医は関わっていくわけです。

about us

▶ Top Message
▶ HCFM Group
▶ 概要
▶ 沿革
▶ 業績
家庭医療とは

▶ 家庭医療とは
▶ 家庭医療の概念
▶ 家庭医療の歴史
▶ 患者中心の医療の方法
▶ 家族志向型ケア
▶ 地域志向型ケア
▶ 参考書籍紹介
教育・研修

▶ 後期研修
▶ フェローシップ
▶ 初期研修
▶ 見学・実習
▶ OB・見学・
 実習者の声


HCFM STAFF

▶ スタッフ医師
▶ フェロー
▶ 専攻医
▶ 看護介護スタッフ
▶ リハビリスタッフ
募集案内

▶ 見学・実習者募集
▶ 専攻医(後期研修医)
▶ フェローシップ募集
▶ Access
都市部診療所

▶ 本輪西ファミリークリニック
▶ 栄町ファミリークリニック
▶ 北星ファミリークリニック
▶ 若草ファミリークリニック
▶ 向陽台ファミリークリニック
▶ 北海道社会事業協会帯広病院
郡部診療所

▶ 国民健康保険上川医療センター
▶ 更別村国民健康保険診療所
▶ 寿都町立寿都診療所
▶ 浅井東診療所
リンク・協力機関

▶ Face book
▶ HCFM blog
▶ ジャーナルクラブ
▶ 研修協力施設群
▶ 初期研修支援事業
  協力施設群

|お問合せ|サイトマップ
copyright© HCFM inc. all rights reserved.