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後期研修3年目の木田です。
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FaMReF(ファムレフ)
この言葉をご存知の方はまずいないでしょう。
私自身、最初に聞いたときは単語を聞き取ることさえできなかった。
完全なローカルワードである。しかし、当センターに所属すればその単語を知らない者はいない。それくらい存在感のある単語だ。
Family Medicine Resident Forum = 略してFaMReF(私のパソコンには"ふぁ"と打ち込むと変換されるように登録してある)
これは、北海道家庭医療学センターの後期研修医が伝統的に続けている後期研修医のための家庭医療勉強会である。
家庭医療にはコアとなる理論があり、これを理解することは時間がかかり難しいがとても重要である。この理論を学ぶために普段経験した症例を持ち寄りワイワイがやがやしながら指導医も巻き込んで家庭医療の勉強をするのである。もちろん、後期研修医自身が発表し指導者側に立つこともある。
また、夜の懇親会では、普段は北海道内6か所に散らばった研修医が一同に会し、普段溜めこまれた不満や悩み事をビール片手に語り合う場でもある。
このような勉強会の場が持てるのは指導医の理解があってのことであり、今年度は年に4回も集まる機会を持てたことはただただ感謝である。
自発的な学び、変化し続けること、家庭医バカであること、それがFaMReFスタイルでありHCFM特有の学習スタイルなのかもしれない。
今週末にも札幌での開催が予定されており、外部からの参加も可能なので、FaMReFがどのようなものなのか、又、HCFMの後期研修について知りたい、などと思う方がいれば是非参加してみて下さい。
こんにちは、事務局の中田です。
今日は来月2月18日(土)、19日(日)に開催される、第4回On site FaMReF(札幌会場)参加者募集のご案内をしたいと思います。
FaMReF とはFamily Medicine Resident
Forumの略称で、指導医のサポートを受けながら、レジデントが主体となった家庭医療セミナーです。年に4回行われており、家庭医のコアプリンシプルや
日常診療のアップデート、ポートフォリオ発表などレジデンシーそのものが成長する二日間の勉強会です。
(詳しくはコチラの後期研修のページもご覧下さい。また、過去の記事についてはコチラのFaMReF関連記事をご覧下さい。)
平成23年度の第4回目は、以下の日程で札幌サイト(栄町ファミリークリニック)にて開催される事となり、現在、外部からの参加者を募集しております。
当センターや家庭医療、又、プログラムの内容について興味のある学生さん、初期研修医の方、この機会に是非一緒に勉強してみませんか?
【日時】
2012年2月18日(土) 13時30分~17時25分
2月19日(日) 9時00分~11時30分
【プログラム】
2月18日(土)
13:30~ 開会あいさつ 担当/司会:村井
13:30~15:00 家庭医療的振り返り① 担当:村井
家庭医療的振り返り② 担当:田中
15:00~15:10 休憩
15:10~16:15 家庭医療ワークショップ
(仮)「私と家庭医療」 担当:山田先生
16:15~16:25 休憩
16:25~17:25 症例からの学び 担当:野口
2月19日(日)
9:00~9:50 ポートフォリオ発表 担当:木田
10:00~11:30 ビデオレビュー 担当:中島/堀
【場所】
栄町ファミリークリニック
札幌市東区北41条東15丁目1番18号
(地下鉄東豊線栄町駅より徒歩2分程)
参加費:無料(交通費の支給はありません)
ご興味のある方は、お問い合わせフォーム又は、E-mail:info@hcfm.jpまでご連絡下さい!
(会場定員の都合により、希望者が多い場合は参加をご遠慮頂く事もございます。予めご了承下さい。)
これまで開催されたFaMReFでは、告知を見て学生さんが参加して下さり、懇親会でも進路の相談などされていました。色々な研修医、医師から様々な意見を聞ける場でもあると思いますので、是非たくさんの方の参加をお待ちしております。
組織学習委員会委員長の山田です。
1月7日〜9日の2泊3日、キロロリゾートで第4回スタッフとフェローのための家庭医療学セミナーを開催しました。
私たち家庭医は医学部を卒業後最低5年間の研修を経て専門医に認定されますが、家庭医としての成長は5年間でストップというわけではありません。
日々更新される医学知識、5年間の研修では経験しなかった新たな(または複雑な)問題、家庭医や組織のリーダーとして深めたり取り入れるべき分野など、学ぶべきことはたくさんあります。
こういった学びを一人でやっていくことが大変なことは想像に難くないでしょう。
また、北海道家庭医療学センターは北海道内6カ所の診療所を運営しており、これら6つの診療所で展開される家庭医療の地域性を大事にした「質の標準化」も課題であります。
そこで北海道家庭医療学センターでは2年前に「組織学習委員会」を立ち上げ、様々な活動を展開しています。
現在はフェロー医師と診療所長クラスの医師を対象とした活動が中心ですが、今後、看護師など多職種に活動を広げていく予定です。
と、前置きが長くなりましたが、この家庭医療学セミナー(略称FMS)その組織学習委員会が年2回開催するイベントである、ということです。
とくに冬期開催分は普段負担をかけてしまっている家族の慰安・交流もかねて2泊3日、スキーリゾートで開催しています。夕方の懇親会やお勉強なしのフリータイムの他、家族同士が交流するための談話室の設置、スキースクールなどの託児サービスも利用してそれぞれが楽しめるよう工夫しています(つもりです)。
以下に今年のプログラムを紹介します。
(1)診療所報告(本輪西ファミリークリニック)
日鋼記念病院のサテライトクリニック時代を含めると15年の歴史から主にクリニックと地域への関わりの変遷とそこからの学びを共有しました。
(2)家庭医療コアワークショップ
家庭医療(学)の起源、知の体型について学び、家庭医療(学)が今後明らかにしていくべきもの、その方法などについて深めるワークショップ。北海道家庭医療学センターのフェローや診療所長クラスの医師であればこそのディープなセッションでした。
(3)懇親会
家族参加の夕食会。
各家庭より1年間の思い出の写真を提供頂き、エピソードを紹介して頂くイベント付きで。子供たちが大騒ぎで賑やかな会になりました。
(4)ナイトセッション
家族を休ませた後、医師のみによる飲み会イベント。
これまたディープに北海道家庭医療学センターや家庭医療を語り合う場となりました。
(5)CQI(Continuous Quality Improvement: 継続的な質改善)セッション
CQIプロジェクトは組織学習委員会が取り扱うまさに「家庭医療の質の標準化」のためのプロジェクトです。
今年度は診療所の感染症管理に関して現状分析を実施、それぞれの診療所の改善案についてディスカッションしました。
(6)フェローシッププロジェクトワーク報告会/診療所長のお悩み相談会
2つのグループに分かれてのセッション。
(7)フェローシップ教育セッション
1年目は「自分自身を知る」
2年目は「家庭医の自己分析」
(8)フリータイム
何のデューティーもないフリータイム。スキーにそり遊びに、休養に。
(9)診療所報告(上川医療センター)
勤務する4人がそれぞれの取り組みを紹介。

更別村国保診療所のフェローの松井善典です。
12月3日に母校の滋賀医大でFPIG関西(という家庭医療の勉強会サークル)の勉強会に行ってきました!
私が大学6年生の時に仲間と立ち上げた勉強会で、今年で第8回を迎えました。
毎回工夫と挑戦を凝らしながら参加しています。
今回の勉強会を通じて、ふと思った事を紹介したいと思います。
・学生さんが家庭医療を学ぶ機会はまだまだ少ない。
・講師の多様性がそのまま家庭医療の多様性になるので複数講師の方が望ましい。
・飲み会必須。
【まだまだ少ない勉強会】
今回勉強会に来てくれた学生さんは、1名を除いてみんな過去に家庭医療の勉強会に参加経験のある学生さんばかりでした。
参加経験があるからこそ、「次はこんなこと知りたい!」「実際はどうなの?」という次の学びのニーズに応えるための勉強会はまだまだ少ないと思いました。これから増えたり、大学で家庭医療学の系統講義ができたりすれば良いなと思います。
【講師の多様性の良さ】
今回はベテランの先生と私の友人の家庭医の飛び入り参加、そして北海道家庭医療学センターからスタッフ、フェロー、レジデントが講師として参加しました。
学生さん達の「知りたい!」「どうなの?」に対して一人だけで答えるのではなく、複数の答えがあるのが非常に良かったです。
理論や概念は一つでも、その理解や在り方は複数あるのが自然だと感じています。
亀田の岡田先生も「家庭医の数だけ家庭医療がある」と述べておられるように、家庭医療学を基に実践すると次第に自分や地域からの影響があり、自然な変容も必ずあります。
それが勉強会と言う切り取られた場で実感してもらうためにも、多様な複数の講師は良いなと再確認しました。
【飲み会必須】
やっぱりこれがあると楽しいですよね。何より学生さんとの人間関係が出来たり、沢山の本音から次の教育計画を立てる時のContextやNeedsがたくさん集まるので貴重な場です。
ということで、これからも家庭医に興味を持ったり志したりする学生さんのために、仲間や後輩や先輩と一緒に勉強会(飲み会付き)を開催し続けたいと思います。
これを読んだ学生さんがいらっしゃれば、いつでも声をかけて下さい!
参加者
スタッフ:中川先生、安藤先生、松田先生
フェロー:加藤先生
レジデント:木田、村井、田中、堀、中島、野口
外部:なし
内容は以下の通りです。
1. 家庭医療的振り返り① 中島先生 担当
女性化乳房の鑑別、食道がん終末期の患者さんの事例報告がありました。在宅で今後どのように診ていくのか家族カンファレンスを行う予定、PEACEをうけて身体的、心理的、社会的、霊的苦痛を意識し診療しているなどの学びが共有されました。
2家庭医療的振り返り② 野口先生 担当
AHAG2010を受講したとのことで改善点の報告がありました。A⇒B⇒CからC⇒A⇒Bになった。誤嚥性肺炎を繰り返す終末期の男性に対し腸ろう適応があるか臨床倫理4分割を行い、家族、多職種を交えカンファレンスを行った。家族の意向を尊重し腸ろう造設をするため後方病院に搬送したが適応にならず、少しでも一緒に居る時間があれば良いという家族の希望を尊重し今は入院栄養管理しているとの報告を受けました。
3.家庭医療レクチャー 「conflict」中川先生 担当
コンフリクトを解消するための交渉術(原理立脚型交渉)について概要があり、その後実際に患者とコンフリクトがあった場合にどのように解消するか、実際の事例を通じDiscussionがありました。
4.症例からの学び 田中先生 担当
数日前に脳神経内科でMRI、MRAを撮影し頭部は問題ないと診断された50代女性が、腰痛を主訴に救急搬送され、クモ膜下出血の診断であった事例でした。本症例の診断ポイントは腰痛の鑑別にクモ膜下出血を入れること、JCS1を意識障害と捉えること、SLRT陽性の場合出血で神経根が刺激され陽性になっている可能性を考慮するなどでした。
緊急性の高い疾患の非典型例も知っておく必要があることを実感した事例でした。
5.Show case PF 堀先生 担当
終末期に癌告知を行った場合と癌告知を行わなかった場合の2事例を比較し、それぞれの経過を振り返りました。癌告知を行わなかった事例では本人がショックを受けるところをみたくないという家族の希望が強く、さらに本人に癌を早期させる言葉(腹水、浮腫なども)を使ってほしくないという要望もあり困難を感じた。家族と触れる中で家族内の暗黙知を理解し、その中で本人と家族に関わることで、結果的にご本人自ら予後を悟ったようであったとのことでした。
6.ビデオレビュー 木田先生、村井 担当
木田先生:
効果な健康器具を買ったため降圧薬は必要ないと自己中断している高齢男性に健診結果を伝えるという目的の外来でした。これまでは検査結果に対する情報を与え過ぎていたということでしたが、検査結果に対するニーズを最初に質問する、相手の理解度を意識するなどで上手く対応出来ているというフィードバックがありました。非言語的なところではアイコンタクトの重要性、ミラーリングをすることでラポールを形成するという以外に相手の感情に気付く事も出来るなどのフィードバックがありました。
村井:アルコール多飲の方にアルコールに対する情報提供を行うことを目的とした外来でした。アルコールに対する考えを聞くことで準備段階がわかった、抵抗が強く健康感(家族や社会的役割)などからアルコールの情報提供につなげられると良かったなどのフィードバックがありました。
経験した症例をレジデント間でdiscussionする。症例をdiscussionすることで新しい視点が生まれ、自らの症例に照らし合わせさらに振り返ることが出来る。
今後後期研修医はnonHDB世代のNew generationになると言うことでFaMReFの在り方も変わってくると思いますが、レジデント間のdiscussionの重要性をあらためて実感したFaMReFでした。
次回はいよいよ今年度最後のFaMReFとなります。ご多忙の中と思いますが、是非ご参加のほどお願いします。またFaMReFのため当番を引き受けていただいたスタッフ、フェローの皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げます。
チーフレジデント
村井 紀太郎/堀 哲也