“BMIに関わらず”、腹囲は死亡率上昇の危険因子

【文献名】

Eric J. Jacobs, PhD.et al.Waist Circumference and All-Cause Mortality in a Large US Cohort.Arch Intern Med. 2010;170(15):1293-1301.

【要約】

<Backgroun>
腹囲はBMIにかかわらず死亡率上昇と関連している。腹囲とBMIの程度(階層ごと)との関連性などはあまりよく分かっていない。

<Methods>
 目的は腹囲と死亡率に相関があるかどうか。
 期間は1997年~2006年
 対象者はCancer Prevention Study II Nutrition Cohortにおける男性48500人、女性56343人。
   ⇒baseline characteristics(table1)
  除外基準:・データの収集が不十分な場合
       ・信用性に乏しい腹囲(51cm以下、190cm以上)
       ・BMIが18.5以下、60以上
       ・喫煙状況が不明
       ・疾病によるバイアスを排除するため1992年から1997年の間に4.5kg以上体重の体重減少
       ・同期間内に11.3kgの体重増加。
       ・50歳未満
 総死亡数は男性9315人、女性5332人であった。
 対象者は腹囲を自己測定し報告。
(本研究では妥当性の検証は行っていないが、過去の研究で自己測定の有用性は報告されている。)
 BMIは1997年に報告された体重と1982年に報告された身長を用いた。
 
<Results> 
 BMIと他のリスクファクターの調整後、男女共に腹囲が高値であれば死亡率が約2倍であった。
  男性では…RR = 2.02; 95% CI, 1.71-2.39 (腹囲≧120cmと<90cmを比較して)  女性では…RR = 2.36; 95% CI, 1.98-2.82 (腹囲≧110cmと<75cmを比較して)  腹囲は全てのBMIにおいて死亡率に対して正に相関していた。(table2.) (Figure)  腹囲を10cm刻みに階層化し、BMIの階層とそれぞれ相関を検討した(table3.)   男性ではBMI18.5-25…1.16(95%CI,1.09-1.23) BMI25-30… 1.18(95%CI,1.12-1.24) BMI≧30…  1.21(95%CI,1.13-1.30)   女性ではBMI18.5-25…1.25(95%CI,1.18-1.32) BMI25-30… 1.15(95%CI,1.08-1.22) BMI≧30…  1.13(95%CI,1.06-1.20)   男性では全ての階層で相関の強さにさほどの差はないが、女性ではBMI正常群でより相関が強い。                                   (理由は不明) <Conclusion> BMIに関わらず、高齢者における死亡率の危険因子として腹囲は重要である。 【開催日】 2012年1月25日












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