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交渉における感情の影響


【文献名】
ロジャー・フィッシャー & ダニエル・シャピロ 著、新ハーバード流交渉術‐感情をポジティブに活用する‐、原著名"Beyond Reason -Using Emotions as You Negotiate-"

【要約】
感情は合理的な思考を妨げるものと捉えられがちだが、ポジティブな感情を刺激することができれば交渉が上手く運ぶこともある。ただし、感情そのものではなく、その原因となっている根本的欲求の問題を解決するという考え方が重要である。自分が現在持っている感情とその原因全てを理解しようとするよりも、皆が共有する5つの欲求に焦点を当てる方が現実的である。

 1.価値理解
 相手の考え方を理解すること、相手が考え、思い、行うことに価値を見出すこと、そして、こうして理解したことを言葉や行動を通して相手に伝えることによって成立する。これは価値を認める行為であり交渉懸案に関する同意でも譲歩ではない。
 2.つながり
 共同作業にはつながりが重要である。互いを仲間と思えるような構造的なつながりを探索したり、秘密をうちあけるような個人的なつながりを築く。
 3.自律性
 だれでも自由に意思決定をしたり、他人の意思決定に影響を与えたいという欲求がある。自らの自律性を拡大しつつ、相手の自律性も侵害しないことは可能。「決める前に相談することを考えよ(CCBD:Consider Consulting Before Deciding)」
 4.ステータス
 見下されてよく思う人はいない。人それぞれが様々な分野でステータスを持ち得ることを認める。
 5.役割
 不十分な役割しかはたしていないと自分が取るに足りない存在であると思ったり、活力を失ったりする。従来型の役割に満足が得られる活動内容をとり入れて役割をつくりかえることが可能である。また、共同作業が行えるように一時的な役割を自由に選択することもできる。


【開催日】
2011年10月19日

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