家庭医療とは?



草場鉄周
(北海道家庭医療学センター 理事長)




 「家庭医療は家庭医が提供する医療である」という定義があります。冗談のように聞こえるかもしれませんが、これが最も正確な定義でしょう。もっと具体的にいうと、個々の地域や診療環境の中で家庭医に求められる医療であるということになります。離島で働く家庭医に求められるものと、都市の診療所で働く家庭医に求められるものは、オーバーラップする部分はあるものの相当異なります。しかし、どちらも家庭医療であることに変わりはありません。

 家庭医が扱う健康問題は、日常的な病気・けがなど多岐にわたり、「包括的」に対応することが求められます。ただし家庭医が患者さんと向き合うとき、診療所の中だけで完結できるわけではありません。病院の専門医や福祉・介護サービスなど、医療以外の幅広い領域と連携する必要があります。これを私たちは「協調ケア」と呼んでいます。ネットワークのハブとなり、患者さんからの相談に対してよりよい橋渡しをするのも家庭医の重要な役割です。包括的なケアをしながら、ハブとなって協調的なケアを行い、地域に根ざした継続的な医療を提供する。そうして醸成される住民との信頼関係の下で一人ひとりに合わせたケアを提供するのが、家庭医療のいう「個別ケア」です。

 個別ケアを5年・10年続けると地域全体の抱える健康問題が見えてきます。たとえばある地域は一人暮らしの高齢者が多いと分かれば、個々の患者さんだけじゃなく、その地域の環境自体が一人暮らしの高齢者をフォローできるのかどうかという問題に変わってくる。そうなると家庭医一人では限界があるので、地域の行政機関と連携していく必要が出てきます。個別ケアはやがて「地域包括ケア」へ、家庭医は「地域のかかりつけ医」という存在に変わる。それが我々の目指す家庭医療です。
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