歴史と洗練の教育プログラム
後期研修を通して「家庭医に必要な症候と疾患の知識と技術+臨床推論」の土台を作りながら「医師患者関係と継続性の深まり」を目指します。
北海道家庭医療学センターは、1996年に開設し、1999年から全国に先駆けて家庭医療専門研修プログラムを立ち上げました。その長年の歴史の中で、当センター内外から教育のありかたに関する多くの知見を取り入れ、現在のプログラムに至っています。当プログラムは日本専門機構の総合診療専門研修プログラムに準拠しており、現在行われている、プログラム認定の一次審査を通過しています。
■当センターの総合診療専門研修への対応について

厚い指導体制
4年間のHCFM指導医陣による継続した教育の充実で、家庭医としての確固たる成長をサポートします。家庭医としての基礎を学ぶための病棟研修では、系統的な家庭医療レクチャーを受講しながら、家庭医療指導医のもとで基礎を学ぶ病棟研修と、診療所でのハーフ・デイ・バックの往復を行います。郡部、都市部各1年間の診療所研修では、家庭医としての生き方と学び方、そして地域や診療所の多様性に合わせた働き方を身につけます。また、指導医は定期的に集まって、継続的な教育のための情報共有、指導方法のノウハウを共有するための機会を設けています。その対話や議論を通して、家庭医を育てることの価値や重要性を文化として根付かせ、指導の厚みと熱さのパワーの源となっています。




病棟研修
病棟・救急におけるcommon diseaseについての疾患管理の知識・技術を学び、有床診療所や地域の中小病院での実践の基礎を習得します。また、近隣にある当センターの診療所で定期的に半日家庭医療研修を行うことで、診療所研修にも継続性を持たせています。

ハーフ・デイ・バック
病棟研修中も原則、週に半日の診療所研修があります。外来診療と訪問診療を継続しつつ、「ビデオレビュー(診療を俯瞰し省察するための教育手法)や「症例からの学び(臨床の疑問をEBMなどを用いて情報収集し問題解決に繋げるワーク)」など家庭医の基本となる教育機会を提供します。

堀 哲也
社会福祉法人北海道社会事業協会帯広病院
総合診療科 責任医長

―病棟研修について教えて下さい。

 後期研修4年間のうち前半2年間は帯広協会病院で病棟研修を行います。指導医陣はHCFMで教育を受けた医師ですから、3・4年目の診療所研修まで切れ目なく首尾一貫した家庭医療教育を受けることができます。また病棟研修中も週に半日は更別村で診療所研修を行います(ハーフ・デイ・バック)。患者を送る側(診療所)と送られる側(病院)の両方を同時期に経験できるのはHCFMの強みでしょう。協会病院はいわば専攻医にとっての「ホーム」です。仲間と学び合い高め合う2年間を経て、各地の診療所へと巣立っていきます。

郡部診療所研修
道内の更別村・寿都町・上川町と提携し、有床診療所で外来・入院・訪問診療を行っています。特に外来や救急の件数が多く、またcommon diseaseの入院診療も行っており、地域の診療所における疾患管理の知識・技術を学ぶことが出来ます。また、各地域は人口3000-4000人であり、顔の見える多職種連携を学べます。

都市部診療所研修
道内の札幌市・旭川市・室蘭市にそれぞれ無床診療所を持ち、主に外来と訪問診療を行っています。特に訪問診療は在宅・施設ともに件数が多く、その知識・技術を学ぶことが出来ます。また、外来件数は無理のない範囲であり、家庭医療学の考え方に照らし合わせて一例一例深められます。

安藤 高志
国民健康保険上川医療センター 院長
専門医養成委員会 委員長

―診療所研修で注力することは何ですか。
 家庭医の領域は体全体を扱うので経験のない症例に遭遇するケースも少なくありません。ですから後期研修修了後も一人で考えて対処し、自らステップアップできる医師を輩出できるよう、指導医は専攻医一人ひとりの到達度や個性に応じて働きかけを行います。HCFMの指導医は「日本の家庭医を育成する」というミッションのもと、教育を診療と同等に重視しています。月に一度は教育会議を開き、指導医間で教育そのものの振り返りをして日々プログラムの質向上に努めています。現在のプログラムは開設以来20年間の積み重ねと磨き上げの成果でもあるのです。
診療経験を詳細に振り返る新しい気づきと
知識の一般化をサポート

振り返り
1か月ごとにサイト指導医と専攻医の間で月単位の振り返りと、半年経過した際の中間振り返り、1年間の最終振り返りを行っています。研修目標ごとの自己評価を行い、指導医と共に形成的評価を実施、その後の学びをさらに深める方法を探っていきます。


振り返りを通して
中川 貴史
栄町ファミリークリニック 院長


 日々の診療による経験の積み重ねは医師にとって大切ですが、それだけでは単なる蓄積でしかありません。その経験を指導医とともに振り返ることで気づきが得られ、一生の学びに繋がる。これを省察的実践と呼びます。
 疾患に対する医学的な知識といったものは多くの場合、教科書で解決できるでしょう。けれども難しいのは患者さんの意思決定にわれわれ医師がどう関与するかということです。患者本人や家族の意向にやみくもに迎合するだけではダメでしょう。症例を振り返り、患者さんのトータル的なコーディネートは果たしてどうだったのか、より大きな視点でのディスカッションに時間を割きます。基本的には専攻医を「支援」することが指導医の務めです。ある症例から専攻医が一つでも気づきを得られれば、経験は専攻医の血となり肉となり、次の診療に生きてきます。
 人を診る、家族を診る、地域を診るという家庭医の性質上、家庭医療教育において難しいのが専攻医の評価です。指導医ごとに評価が異なれば、専攻医は迷ってしまいます。ですから評価基準には妥当性がなければなりません。HCFMでは後期研修の到達目標の一つとして「家庭医として自立して実践できるかどうか」を掲げ、これを評価軸の基本に設定しました。指導医自身がしっかりとした基準を持つことで、ブレない、迷わない家庭医療教育を実践しています。
神田 萌
栄町ファミリークリニック 専攻医


 HCFMではさまざまな診療のセッティングを、段階を踏みながら経験できます。病院、郡部の診療所、そして都市部の診療所。働くセッティングが変われば求められる家庭医像も変わります。日々それを追い求めるうちに気がつけば家庭医としての進歩・成長に繋がっている。それはシステム化されたプログラムのおかげかもしれません。指導医は、HCFMで体系的に学んだ方ばかりなので、どの指導医からも一貫した指導が受けられることは専攻医にとってありがたいことでしょう。センター開設から20年間脈々と受け継がれてきたHCFMのアイデンティティがしっかりと指導の中に生き、私たち専攻医にも引き継がれているというのは、ほかではなかなかないことだと思います。


専攻医のコミュニティを支援
横の繋がりや専攻医全体での学びを意識したコンテンツの他に、家庭医そして人生の先輩である医師をメンターとして、生活やキャリアの支援・相談ができる環境を整えています。また、それら支援の一方で専攻医の自主性も尊重しており、専攻医チーフを担当とし、法人運営やプログラムの改善・PDCAに携わる事ができる体制を構築しています。

サポーターのOn-line指導とメンタリングが、
キャリア・生活面において手厚いサポート体制の実践につながっています。





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