理事長挨拶

北海道家庭医療学センター 理事長/山田康介(やまだ・こうすけ)

北海道家庭医療学センター 新ミッション

「良質なプライマリ・ケアをすべての人に」

 1996年に室蘭市で家庭医の養成施設として設立、その後2008年に医療法人としての独立を経て30年を迎えた今年、改めて私たちのミッションをこのように表現したいと思います。

 『プライマリ・ケア』とは住民の皆さまの視点で説明すると、『何でも相談に乗ってもらえ、「あなた」という全体性を持った人を尊重してケアしてもらえる、いつも「あなた」の身近にあり、継続的に「あなた」らしい生活を送ることを医療面からサポートしてくれる』サービスといえます。そしてそのサービスは私たち医療機関のみならず「あなた」の暮らす地域の多職種や専門医療機関とつくるチームが連携して「あなた」を包み込むように提供されるものでもあります(図)。

 すべての人に良質なプライマリ・ケアが届く社会をつくる。それが私たちの『ミッション』です。
 このミッション実現に向け、私たちが進むべき道しるべとして以下の『行動指針』を定め、たゆまぬ努力を続けてまいります。

・地域の皆さまにとって身近で相談しやすい存在であり続け、安心して暮らせる地域づくりに貢献する組織

・家庭医療、総合診療を基盤とした質の高いプライマリ・ケアの担い手を育てる組織

・学術・研究・技術革新に取り組み、日本と世界の家庭医療学やプライマリ・ケアの発展に尽くす組織

・ここで働く仲間がともに学び、やりがいを感じられ、幸せな人生を送ることを支える組織

 日本におけるプライマリ・ケアのサービスは、進化を続けるAIをはじめとしたテクノロジーや医療に留まらない多様な領域との連携、そして私たちが学問的基盤とする家庭医療学の進歩により、もっともっと良いものにすることが可能であり、現代の社会課題の解決に寄与することができる、と私たちは考えています。

 理想とする医療の実現には、制度上の壁や乗り越えるべき課題も多く、決して簡単なことではありません。しかしながら、私たちはあきらめることなく、大きな目標を掲げてチャレンジを続けてまいります。
  設立30周年を経た私たちのこれからにご期待ください。

2026年9月
医療法人 北海道家庭医療学センター
理事長 山田康介

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