-文献名-
Markus Juonala, Costan G. Magnussen, Gerald S.Berenson, Alison Venn, Trudy L. Burns, Matthew A. Sabin, Sathanur R. Srinivasan, and Olli T. Raitakari.
Childhood Adiposity, Adult Adiposity, and Cardiovascular Risk Factors
N Engl J Med 2011;365:1876-1885
-要約-
【背景】
小児期の肥満は成人期の心血管リスク因子の増加と関連しているが、小児期に肥満であった者が成人期に非肥満(適正体重)となった場合に、これらのリスクが低下するかどうかは十分に解明されていない。
【方法】
小児期(3〜18歳)および成人期(20〜45歳)の双方でBMI(体格指数)を測定した4つの前向きコホート研究(米国の3研究、フィンランドの1研究)のデータを解析した。平均追跡期間は23年であった。高脂肪状態を定義するために、小児については国際的な年齢別・性別ごとの過体重および肥満のBMIカットオフ値を用い、成人についてはBMIカットオフ値30を用いた。
【結果】
6328名の被験者のデータが利用可能であった。小児期から成人期にかけて一貫して高脂肪状態であった被験者は、小児期に正常なBMIを示し、成人期に非肥満であった人々と比較して、2型糖尿病(相対リスク 5.4;5%信頼区間[CI] 3.4~8.5)、高血圧(相対リスク 2.7; 95%信頼区間[CI]、2.2~3.3)、低密度リポタンパク質コレステロール値の上昇(相対リスク、1.8;95% CI、1.4~2.3)、高密度リポタンパク質コレステロール値の低下(相対リスク、2.1;95% CI、1.8~~3.8)、および頸動脈アテローム性動脈硬化症(頸動脈の内膜中膜複合体厚の増加)(相対リスク 1.7、95% 信頼区間 1.4~2.2)(すべての比較においてP≤0.002)。 小児期に過体重または肥満であったが、成人期には肥満ではなかった人々は、小児期から成人期にかけて一貫して正常なBMIを維持していた人々と同様のリスクを示した(すべての比較においてP>0.20)。
【結論】
小児期に過体重または肥満であり、成人期も肥満であった子どもは、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、および頸動脈アテローム性動脈硬化症のリスクが高かった。小児期に過体重または肥満であったが、成人期までに非肥満となった子どもにおけるこれらの転帰のリスクは、一度も肥満になったことのない人々と類似していた。(フィンランドアカデミーおよびその他の機関の助成による。)
【開催日】2026年8月12日(水)

